長崎くんち始まる 「モッテコーイ」「ショモーヤレ」観客からかけ声

2025/10/07 18:09 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 長崎の秋の伝統行事「長崎くんち」(国指定重要無形民俗文化財)が7日、諏訪神社(長崎市上西山町)で始まった。10年ぶりに出番が回ってきた市内六つの踊町(おどりちょう)が、個性豊かな演(だ)し物を奉納。晴れ渡った秋空の下、観客からアンコールを意味する「モッテコーイ」や「ショモーヤレ」の声が掛かった。9日まで。

 創建400年を迎えた諏訪神社の秋の大祭で、江戸時代の1634年から391年の歴史があるとされる。各踊町の出番は通常7年に1度だが、新型コロナウイルス禍などによる3年間の中止を経たため、10年ぶりとなっている。

 諏訪町は全長約20メートルの青龍(あおじゃ)と白龍(しろじゃ)などが躍動する「龍踊」を奉納。福岡市から2年連続で見物に来た清水賀世(かよ)さん(54)は「間近で見られて感動した。龍踊で青龍、白龍の前後に登場し、子供たちが操った子龍と孫龍がかわいらしかった」と話した。【添谷尚希】

毎日新聞

社会

社会一覧>