クラス委員廃止、連絡はLINEで…PTA、コロナ禍を機に負担減
新型コロナウイルス禍を経てPTAの運営のあり方が変化している。札幌市内の小学校では役員の会議をなくしたり、クラスごとの委員を廃止したりする学校もある。関係者は「共働き家庭が増え、時代に合わせて参加しやすい方法を考えていきたい」と話す。
今年6月、同市手稲区の稲積小学校の体育館に子供たちが続々と集まってきた。PTAが毎年、土曜参観に合わせて開催している夏祭りだ。会場には射的やだるま落としなどが登場し、子供たちは思い思いのコーナーでゲームなどを楽しんでいた。PTA会長の朝野由紀さんは「参観の後に直接来られるので、参加率はかなり高い」と胸を張る。
以前は秋にPTA主催のお祭りを実施していたが、コロナ禍中は中止した。夏祭りとして再開したのは、復活を望む保護者の声が多かったからだ。毎年2月には雪で作った灯籠(とうろう)を点灯する「ゆきあかり」も行う。
朝野さんは「PTAというと面倒に思う人もいるが、共働きの保護者も多く、できる人ができることをすればいい。子供と一緒に自分も楽しみたいと手伝いに手を挙げてくれる人もいる」と話す。役員の負担軽減のため、連絡や相談はすべて無料通信アプリLINEで行う。役員が実際に集まるのは、夏祭りとゆきあかりの前の数回だけという。
一方、白石区のある小学校のPTAはコロナ禍を機に活動を縮小した。保護者の負担軽減のため、ベルマークやリングプルの回収のほか、2024年度からは各クラスの保護者から選出するクラス委員も廃止した。
現在、保護者全員に協力を依頼するのは、児童1人につき年1回の登下校時の見守りだけだ。以前はPTAが主催していた夏祭りは、希望した保護者らによる実行委員会に引き継いだ。このPTAの会長を務める保護者は「災害や問題などが起こった時など『いざという時』に学校と保護者が話し合い、協力するのがPTAの役割」と強調する。
札幌市PTA協議会によると、コロナ禍を機に市内の多くの小中学校PTAが総会を書面上の決議に切り替えた。保護者の負担の軽減は多くのPTAで見られる傾向という。高原周作会長は「持続可能な方法で子供と保護者の成長のためになることに取り組んでいければ」と話している。【今井美津子】
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