林芳正官房長官は９日の記者会見で、パレスチナ自治区ガザ地区の和平交渉を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスが「第１段階」の合意に達したことについて、「我が国として歓迎する」と述べた。「今回の合意は事態の沈静化と２国家解決の実現に向けた重要な一歩だ。米国などの仲介国のたゆまぬ努力を高く評価するとともに、全ての当事者に今回の合意の誠実かつ着実な履行を求める」とも語った。

　また、林氏は「我が国は引き続き関係国および国際機関と緊密に連携しつつ、一刻も早いガザの人道状況の改善に加え、早期復旧、復興に関する国際的な取り組みに積極的に貢献していくとともに、２国家解決の実現に一歩でも近づくような現実的かつ積極的な役割を今後も果たしていく」と述べた。【竹内望】