日本維新の会の吉村洋文代表（大阪府知事）は９日、ＴＢＳ番組に出演し、立憲民主党が臨時国会の首相指名選挙を巡り国民民主党の玉木雄一郎代表への野党候補一本化を提案していることについて「立憲と国民民主が本気でまとまるならば真剣に話を聞く」と述べた。

　玉木氏への一本化は、７日の野党国対委員長会談で維新の遠藤敬氏が「この際、首相指名で玉木代表の名前をみんなで書いたらどうなんだ」と持ちかけた。

　８日には立憲の安住淳幹事長が国民の榛葉賀津也幹事長と会談した際に「我が党も野田（佳彦代表）にはこだわらない。皆さんがまとまるのであれば、我々としても（玉木氏は）有力候補と考える」と伝えた。

　吉村氏は安住氏の提案について「立憲が野田代表にこだわらないと本気で言ってるなら大きな判断だ。簡単ではないが、本気ならまずは国民民主と話をしてほしい」と述べた。一方、両党が合意する可能性については「極めて低い」との見方を示した。【園部仁史】