札幌市西区でヒグマ1頭を駆除 9月下旬に男性襲った個体かは不明

2025/10/09 14:05 

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 札幌市は9日、西区西野に設置した箱わなにかかったヒグマ1頭を駆除したと発表した。西区では9月下旬に男性がヒグマに襲われて負傷し、道が道内2例目となるヒグマ警報を出していた。駆除された個体が男性を襲ったヒグマと同一の個体かは分かっていない。

 市によると、西野地区に設置した監視カメラで箱わなにかかったヒグマを確認した。市と猟友会、道警などの関係機関が現場に向かい、箱わなの設置場所が住宅街ではなかったことから、午前6時半ごろに発砲。鳥獣保護管理法に基づいて駆除した。ヒグマは雌で体長約150センチ、体重約105キロだった。年齢は不明。

 西区は西野地区と隣接する平和地区で9月26日夜、公園を散歩中の男性がヒグマの親子と遭遇。親グマに引っかかれてけがをする事案があった。駆除された個体との関連は不明で、鑑定を進める。駆除の際、近くにほかのヒグマの姿は見当たらなかったという。

 付近はヒグマの目撃が相次いでおり、市は複数の公園を閉鎖。外出時の注意やゴミ出しのルールの徹底、家庭菜園の対策を呼びかけている。【水戸健一】

毎日新聞

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