警察庁、ライフル銃によるクマ駆除に着手 秋田、岩手で13日から
警察庁は6日、人的被害が深刻化しているクマ対策のため、13日から秋田、岩手両県で警察官によるライフル銃を使った駆除に着手すると発表した。他県警の機動隊に所属する銃器対策部隊の警察官を派遣。両県では、ライフル銃を携行する8人ら計16人の警察官が駆除にあたる。
応援部隊はライフル銃を撃つ訓練を積んだ警察官で構成され、6日、両県に派遣された。現地警察と合同で、指揮官、自治体との調整役、射撃手2人の4人1組のチームを作る。両県では2チームずつの計16人態勢で活動にあたる。
警察官は犬の駆除をしたケースはあるが、クマの駆除は初めて。派遣されたら、最初の1週間でクマの急所や生態を地元猟友会や専門家から座学で教わり、クマを念頭に置いた射撃訓練を実施する。
その後、現地で待機して、人の生活圏でのクマの出没情報を受けて急行する。現場での活動は2週間をめどにし、ほかの部隊と入れ替わる。クマは冬眠期を控えており、当面の危険が収まるまで派遣を続ける。
銃器対策部隊は通常、人を想定した訓練を実施している。皮下脂肪が厚く、俊敏に動くクマを仕留めるには、専門的な技術が必要で、派遣期間中には、猟友会員らにクマの出没地域に同行してもらい、技能を身につける。
警察官による駆除は、自治体判断で発砲できる「緊急銃猟」とは別で、警察官職務執行法に基づく。
ライフル銃など特殊銃の取り扱いを定めた国家公安委員会規則では、特殊銃を使える任務は「重要施設の警戒警備」「ハイジャック対処等」「凶悪な犯罪の予防・鎮圧、容疑者の逮捕」と規定されてきた。
警察庁は6日、この規則を改正し、ライフル銃を使ったクマ駆除ができるよう任務に「危険鳥獣による人の生命、身体への危害防止」を追加した。改正規則が施行される13日から、ライフル銃でのクマ駆除が可能となる。
警察庁は4、5日、秋田、岩手両県でクマ対策上の課題を聴取。猟友会のハンターら地域の人員不足の実態などを踏まえて、警察官による駆除対応に踏み切った。他県でもニーズがあれば派遣を検討する。
警察庁の楠芳伸長官は6日の定例記者会見で「地元の自治体などと緊密に連携し、地域住民の安全確保を最優先として、クマ被害を防止する取り組みを進める」と述べた。
環境省によると、今年の全国でのクマによる死者数は13人に上り、過去最多の2023年度の6人の2倍を超えた。クマの出没情報の件数も過去最多だった23年度の2万4348件を上回るペースとなっている。【深津誠】
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