北海道神宮のカメラにヒグマの姿 札幌市民「憩いの場」円山公園閉鎖

2025/11/11 19:02 

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 札幌市は11日、周辺でヒグマの出没が相次ぐ円山公園(中央区)を全面封鎖した。クマの出没による全面閉鎖は初めてという。期間は2週間程度の予定で、現地を調査して安全が確認されれば利用を再開する。隣接する円山動物園は園内でクマの足跡が見つかるなどしたため、9日から休園となっている。

 市によると、10日午前5時5分ごろ、円山公園に隣接する北海道神宮内の養心館付近の防犯カメラでクマの姿を確認した。約5分後には、同神宮第三鳥居駐車場付近の道路上でクマが目撃された。

 市は11日、円山公園の全ての出入り口と屋外トイレを閉鎖。クマへの注意を呼びかける案内を掲示し、立ち入り禁止のロープを張った。公園入り口近くのパークセンターは通常通り午前9時から午後5時まで営業し、休憩室は利用できる。

 一方、北海道神宮は当面、境内と北一条駐車場を午後4時から午前7時まで閉鎖、南一条駐車場を終日閉鎖する。

 円山公園は札幌市民の憩いの場で、約69万平方メートルの敷地に円山球場や円山競技場、坂下グラウンドなどの運動施設を備える。【水戸健一】

毎日新聞

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