京都で1番「幸福な街」 5年連続トップはどんなところ?

2025/11/18 16:32 

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 賃貸住宅大手の大東建託(東京都港区)が調査、発表した2025年の「街の幸福度ランキング京都府版」で、京都府大山崎町が5年連続で府内自治体のトップになった。2位は向日市、3位は精華町だった。

 調査は20歳以上の府内在住者で、調査会社マクロミルの登録モニターを対象に実施。住民に「非常に幸福」(10点)から「非常に不幸」(1点)の10段階で評価してもらい、計1万7923人分を集計。自治体ごとに偏差値を出した。

 1位となった大山崎町の偏差値は69・6。向日市は66・5、精華町は63・3だった。

 大山崎町はハート形をした府内最小の町で、面積は約6平方キロメートル。西部に「天下分け目の戦い」の舞台となった天王山があり、羽柴(豊臣)秀吉が明智光秀を破った山崎の戦いの地としても知られる。町内では桂川、宇治川、木津川が合流し、淀川となっている。

 町内にはJRと阪急の駅があり、大阪と京都の中心部に15~30分で行ける。高速道路のインターチェンジもあり、利便性が高い。調査を分析した大東建託賃貸未来研究所フェローの宗健・麗澤大教授は「大山崎は大阪、京都の中間にある新興住宅地の多い町で、近年は人口が増加している」とし、「そうした地域は経済的余裕のある若いファミリー世帯も多く、幸福度の背景にあると考えられる」と指摘した。

 一方、「駅別」の幸福度ランキングは、昨年5位だった宇治(京阪)がトップとなった。2位は十条(地下鉄烏丸線)で昨年の32位から大幅に順位を上げた。昨年は回答数が規定に満たず対象外だった園部(南丹市)が5位と初登場でベスト10入りした。

 関西2府4県の「街の幸福度ランキング」では、日高川町(和歌山県)や田尻町(大阪府)、芦屋市(兵庫県)などが上位にいる中、大山崎町は昨年と同じく9位だった。【久保聡】

毎日新聞

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