「何言っているんだ、この人は」 山上被告の妹、母の教団傾倒を証言

2025/11/18 18:14 

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 安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(45)の裁判員裁判が18日、奈良地裁(田中伸一裁判長)であり、証人出廷した被告の妹は「私と徹也だけでも児童養護施設に入ればよかった」と述べた。

 被告の母親は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信しており、多額の献金を繰り返していた。

 母親は祖父の不動産を売ろうとしていたことがあり、妹は「祖父が激しく怒った」と振り返った。売却の目的については「詳しくは聞いてないが、献金と思いました」と語った。

 一緒に暮らしていた祖父は、家を出て行くよう怒鳴り、妹は「どれだけ徹也が傷ついたかと思う」と話した。

 祖父の死後について、妹は「母は供養できるように献金すると言っていた」と振り返り、「理解できなかった。何言っているんだ、この人はと思った」と述べた。【国本ようこ、根本佳奈】

毎日新聞

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