父親の遺体を遺棄 容疑で長男夫婦ら5人逮捕 金銭トラブルか

2025/11/18 18:53 

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 高齢男性の遺体を遺棄したとして、静岡県警は18日、男性の長男で無職の後藤正平容疑者(27)=浜松市中央区=ら男女5人を、死体遺棄の疑いで逮捕したと発表した。後藤容疑者は父親と金銭トラブルになっていたといい、県警は死亡した経緯についても事情を知っているとみて調べる。

 他に逮捕されたのは、後藤容疑者の妻でフィリピン国籍のゴトウ・エマリー・ビスマノス容疑者(29)や、知人のブラジル人男性(42)ら。

 逮捕容疑は、共謀して8月12日ごろ、後藤容疑者の父で無職の和正さん(当時75歳)の遺体を、浜松市浜名区に遺棄したとされる。

 また、和正さん方に火を付けたとする非現住建造物等放火未遂容疑で、フィリピン人男性(31)も逮捕した。いずれも、県警は認否を明らかにしていない。

 県警捜査1課によると、和正さんは4月と7月に「口座から身に覚えのない引き出しがある」として被害届を出していた。

 8月に親族から「和正さんと連絡が取れない」と相談があり、自宅の一部が焼けているのが見つかった。県警は9月に後藤容疑者を窃盗容疑で逮捕し、10月下旬に浜名区の屋外で和正さんの遺体を発見した。死因は特定できていない。【藤渕志保】

毎日新聞

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