流行語大賞に二季 「春と秋はどこに?」 科学的に解明の流れも
今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」が1日、発表された。大賞の10語に選ばれた「二季」の受賞理由などは以下の通り。
◇「二季」
【受賞者】
三重大学大学院の立花義裕教授、三重大学大学院生の滝川真央さん
【受賞理由】
花見を終えたらもう暑い、さんまがおいしいのにまだ暑い。
「暑い暑い」があいさつの定番になってしまったこの夏、もう一つ加わったのが「いったい、いつまで続くの? この暑さ」である。
春のコートは出番なく、秋の長袖シャツは1、2回着たかどうか。春と秋の存在感が薄くなったことを実感した年だった。アパレル業界は、すでに1年を二季ととらえ商品のシフトチェンジを始めている。
この二季化を観測データから科学的に明らかにしたのが、三重大学の立花義裕教授の研究グループだ。
1982年から2023年の42年間で日本の夏の期間が約3週間長くなり、春と秋は短くなっているという。
要因は地球温暖化。
今年も11月に「国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議、COP30」が開かれた。世界的な世論調査会社の調査によると、COP30が単なる象徴的なものになると回答したのは49%。資金を負担する先進国で不満が高まっているという。
多くの人が「四季でなく二季だな」と感じはじめた今、温暖化をとめることを考えたい。
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