久留米市、9年間で消費税1.5億円過払い 職員指摘で発覚 福岡

2025/12/12 17:24 

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 福岡県久留米市は12日、下水道事業会計と3特別会計で、消費税・地方消費税を過大に払っていたと発表した。地方債償還にかかる消費税率の適用ミスで、過大納付額は2016~24年度分の約1億5800万円。更正請求できる過去5年分の約1億500万円は還付されるが、残額の5200万円以上は還付されない見込み。

 市企業局上下水道部によると確定申告の際に毎年、地方債を償還していくが、起債年度の消費税率で消費税見合(みあい)額を計算するはずなのに、申告年度の税率で計算していた。消費税は1997年に5%、2014年に8%、19年に10%と上がっており、税率を高く計算した。同じ過払いは15年度分でも起きていた可能性があるが、資料保管期限が過ぎて確認できなかった。

 8月の外部研修で同様のミスを聞いた職員の指摘で、過去の確定申告を調べて発覚した。市は消費税の外部研修への積極的参加や、職場内での情報共有で再発防止を図るとしている。

 関係3特別会計は、上下水道部担当の農業集落排水事業、特定地域生活排水事業と、中央卸売市場担当の卸売市場事業。【前田博之】

毎日新聞

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