大西卓哉宇宙飛行士、H3失敗に「いろいろな分野に影響の可能性」

2025/12/22 17:30 

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 H3ロケット8号機の22日の打ち上げが失敗に終わったことについて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉宇宙飛行士が報道陣の取材に応じ、今後の日本の宇宙開発について「原因を究明してからになるが、いろいろな分野で影響がでてくる可能性はある」と話した。

 大西さんは影響の一つとして、JAXAが開発した新型無人補給機「HTV-X」をH3で打ち上げていることを挙げた。HTV-Xは国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送に使われるほか、米国などが進める国際月探査「アルテミス計画」でも使用が想定されている。

 大西さんはその上で「原因究明を次号機に反映させないと次に進めない。スピード感よりは確実性を重視するべきだ」とし、原因究明に全力を尽くすべきだと述べた。

 大西さんは約5カ月間ISSに滞在。日本人3人目のISS船長を務め、8月に帰還した。この日、茨城県つくば市の五十嵐立青市長を表敬訪問し、滞在の経験などを報告した。【酒造唯】

毎日新聞

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