闘病の子供たちを励ますミャクミャク 「優しさのバトン」受け継がれ
人気キャラクターのぬいぐるみが、闘病中の子供たちを励ましている。「優しさのバトン」が脈々と受け継がれたからだ。
妊産婦や新生児らを受け入れている大阪母子医療センター(大阪府和泉市)。高度な医療を提供していることから、全国各地から患者が集まっている。
院内のあちこちで飾られているのは、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみだ。病棟やリハビリテーション室、検査室などで愛くるしい姿が目に入る。
◇「バルト館」からプレゼント
ぬいぐるみは、ラトビアとリトアニアが共同で万博に出展した「バルト館」からプレゼントしてもらった。
バルト館では万博開催中の2025年5月中旬、展示していたミャクミャクのぬいぐるみがなくなった。
リトアニアの駐日大使は交流サイト(SNS)で何者かに持ち去られたとし、「見つかったら教えてください」と投稿。すると、来館者からぬいぐるみが続々と寄せられ、約2週間で140体以上集まった。
「万博に来られない子供たちのために」。バルト館のスタッフは、ぬいぐるみの一部を医療センターに贈った。センターは職員や子供たちの手紙を添えてお礼をしたという。
◇「応援してくれている」
小学1年の水谷史穏(しおん)さん(7)=北海道旭川市=は入院中、院内に置かれたミャクミャクを見て励まされた一人だ。「応援してくれていると感じた」と話す。
史穏さんは左の膝や足首の関節に腫瘍がある。1歳の頃から定期的にセンターを受診し、25年7月3日に2度目の大きな手術を受けた。
手術後の治療とリハビリを頑張り、8月21日に退院。その日の午後、母祥子さん(34)と一緒に早速、車椅子で万博会場に出かけた。
「万博は今しか見せてあげられない」とする祥子さんの思いがあった。車椅子には祥子さんと描いたミャクミャクの絵を張り付け、他の来場者からほめられたという。
史穏さんは海外パビリオンや大屋根リングなどを見て回り、花火も観賞。「楽しかった」と振り返る。
◇「これからも見守って」
リハビリなどのため、史穏さんは11月から約3週間、再び入院した。今後の目標は歩いて生活できること。祥子さんは「善意で集まったミャクミャクが病院で愛され、とても良かった。これからも治療する子供たちを見守ってほしい」と願っている。
センターでは万博閉幕後にぬいぐるみを片付けることも考えたが、母子らの反響が大きく、院内に置き続けることにしたという。
看護部長の田中はるみさんは「温かい心や優しさのバトンをバルト館からいただいた。子供や家族の励みになっており、ミャクミャクの力をまだまだ借りたい」と話している。【中村宰和】
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