JR八戸線が全線で運転再開 青森沖地震で運休、22日ぶり

2025/12/30 09:27 

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 青森県で震度6強を観測した地震の影響で運休が続いていたJR八戸線は30日、全線で運転を再開した。地震から22日ぶり。高架橋で損傷が確認されるなどしていたが、修復作業を進め、年内の全面的な復旧にこぎ着けた。

 八戸線は、青森県八戸市の八戸駅と岩手県久慈市の久慈駅を結ぶ全長約65キロ。8日の地震を受けて翌9日早朝に点検したところ、八戸市の本八戸―小中野間で多くの被害を確認した。高架橋の柱のコンクリートがはがれ落ち、一部では鉄骨部分がむき出しになっていた。

 9日の始発から全線で運転を見合わせていたが、22日からは鮫(八戸市)―久慈間で臨時列車の運行を再開。30日は午前9時過ぎ、最初の列車が出発した。

 東日本大震災では、八戸線は線路の流失や駅舎の損傷といった津波被害があり、全線復旧までに被災から1年以上かかった。【三上健太郎】

毎日新聞

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