特定失踪者の救出「国も本気に」 89歳の兄ら、雪降る中で署名活動

2026/01/02 16:47 

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 北朝鮮に拉致された可能性がある特定失踪者で新潟市西蒲区(旧巻町)出身の大沢孝司さん(行方不明当時27歳)の兄昭一さん(89)らが2日、弥彦村の弥彦神社参道で早期救出を訴える署名への協力を呼び掛けた。断続的に雪が降るなか、多くの初詣客らが署名に協力した。

 正月の署名活動は「大沢孝司さんと再会を果たす会」が20年以上前から続けている。この日は、昭一さんのほか、新潟市の中原八一市長や長岡市出身で特定失踪者に認定されている中村三奈子さんの母クニさん(82)ら約20人が活動に参加。初めて参加したという中原市長は「救出に向けて懸命に活動している思いに応えられるよう、市としても特定失踪者について徹底的に調査を国に求めていきたい」と話した。

 昭一さんは昨年、孝司さんの失踪当時の様子やこれまでの活動をまとめた著書「待って探して五十年 仏像とともに消えた弟」を出版した。昭一さんは「昨年も(進展がなく)むなしく暮れてしまった。今年は自分も90歳、弟も80歳になる。北朝鮮の医療や食糧事情を考えると日本にいるよりも難儀していると思う。国ももっと本気になって救出を進めてほしい」と訴えた。

 弥彦神社での署名活動は3日も実施される。【戸田紗友莉】

毎日新聞

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