年男の藤井名人、新年白星スタート 叡王戦本戦で山崎九段を押し切る
将棋の藤井聡太名人(23)=王将、竜王、王位、棋聖、棋王=は7日、大阪府高槻市の関西将棋会館で指した第11期叡王戦(不二家主催)本戦1回戦で山崎隆之九段(44)に127手で勝利した。
午(うま)年の年男の藤井名人。新年初対局を会心の白星で飾り、「久しぶりの対局でもあり、反省点もあったかなと思うが、同時に充実感も感じながらの対局だった」と語った。
3期ぶりの叡王奪取に向け、さらに、永瀬拓矢九段(33)を挑戦者に迎えて11日に開幕するALSOK杯第75期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社特別協力)にも弾みがつきそうだ。
準決勝進出をかけた次戦は千田翔太八段(31)と対戦する。
対局は、振り駒で先手番となった藤井名人の居飛車に山崎九段が四間飛車で対抗。藤井名人が堅い穴熊に玉を囲うと山崎九段は飛車を8筋に戻し、息詰まる中盤戦が長く続いた。終盤は双方が3時間の持ち時間を使い切って1分将棋の熱戦になり、最後は藤井名人が押し切った。
「戦型も予想していない形になり、どういう構想でやるか難しい将棋だと思っていた。最後の最後に一手勝ちの形になった」と振り返り、伊藤匠叡王(23)への挑戦まであと3勝に迫ったことには「挑戦を意識する段階ではないので、一局一局という気持ちで頑張っていきたい」と述べた。
藤井名人はタイトルを持っていない棋戦でも予選の対局は免除されており、2024年12月にオープンした現在の関西将棋会館での公式戦は本局が2局目で、同会館での初白星にもなった。「こちらで指すのはかなり久しぶりで、(5階の特別対局室は)歴代の(永世)名人の掛け軸が並んでいる特別な部屋でもあるので、気持ちを引き締めて指せた。初勝利については意識はしていなかったが、集中して指すことができたと感じている」と語った。
お正月は「けっこう時間があったので、本局や王将戦に向けて(の準備も)というのもあったが、一方で家族と一緒に過ごす時間も取れた」とリフレッシュ。「王将戦は2日間、しっかりと集中して良い将棋にしていけるように頑張りたい」と5連覇への意欲を示した。
最後に、この日、日本将棋連盟が豊島将之九段(35)の結婚を発表したことに対して感想を聞かれると、意外な質問だったようで一瞬、苦笑を浮かべ、「全く知らなかったんですが、本当におめでとうございます」と祝意を表した。
【新土居仁昌】
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