台湾ダイバー遺族「安全確保し活動継続を」 山口・長生炭鉱の潜水調査

2026/02/13 19:11 

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 山口県宇部市の長生(ちょうせい)炭鉱で遺骨収容の潜水中に意識を失い死亡した台湾のダイバーについて、「長生炭鉱の水非常(みずひじょう)を歴史に刻む会」(刻む会)は13日、来日した遺族の意向を明らかにした。遺族は「同様の事故が起きないよう、安全確保を徹底したうえで活動を継続してほしい」と話していたという。

 第二次大戦中の落盤・水没事故で朝鮮半島出身者を含む183人が亡くなった長生炭鉱では6日から、水中探検家の伊左治佳孝さん(37)と海外ダイバー5人が2チームに分かれて遺骨収容のため潜水調査を開始した。

 台湾から参加した徐巍さん(57)は7日の潜水中に意識を失っているのを他のダイバーが気づき、救助したが死亡が確認された。死因は水死だった。

 刻む会によると、遺族が来日して11日に市内で葬儀を営み、13日に遺骨と共に帰国した。

 遺族は、生前の徐さんが長生炭鉱の遺骨収容について「多くの人の力になりたい」と強い思いを持っていたことを挙げ「有意義な活動なので安全を確保したうえで活動を続けてほしい」と語ったという。

 刻む会の井上洋子代表は「傷心の中にもかかわらず私たちの活動にありがたい言葉をいただき感謝にたえない。日韓の遺族と意思疎通を図りながら活動がとどまることなく歩み続けるよう努めたい」とコメントした。【綿貫洋、小澤優奈】

毎日新聞

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