容疑者「人を殺したかった」 無差別に襲ったか 福岡図書館3人刺傷

2026/02/20 18:24 

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 福岡市早良区の市総合図書館で男女3人が刺されるなどした事件で、女性(50)への殺人未遂容疑で現行犯逮捕された同区西新5、無職、吉井辰夫容疑者(61)が「人を殺したかった」という趣旨の説明をしていることが捜査関係者への取材で判明した。3人とは面識がなかったとも説明しており、福岡県警は無差別に襲った可能性もあるとみて捜査を進める方針。

 捜査関係者によると、腹などを刺された来館者の80代の男性は重傷で、吉井容疑者を取り押さえる際に手を切った70代の男性警備員は軽傷という。首を切られた女性を含め3人とも命に別条はない。

 現場周辺の防犯カメラ映像や、毎日新聞の取材に応じた目撃者の証言から詳しい襲撃状況も判明した。容疑者とみられる男性は事件の約30分前、図書館の出入り口から入館し、1階の総合案内付近や閲覧スペースを移動。トイレに入って出てきた直後の午後7時50分ごろ、1階西側の「大活字本コーナー」で80代男性を刺した後、刃渡り30センチほどの包丁を右手に持ったまま走り出し、出入り口近くにあるホールで女性を襲った。その後、男性警備員に取り押さえられたという。

 身柄を確保された男性は白髪交じりの長髪で帽子をかぶり、サンダルのようなものを履いていた。リュックサックを背負っていたようにも見えたという。目撃者は「女性を襲う時も、確保された時も声を発することはなく、無表情だった」と振り返り、「自分も刺されるかと思った」と恐怖を感じたという。

 吉井容疑者は女性への殺人未遂容疑だけでなく、男性2人を襲ったことも認める供述を始めているという。県警は動機の解明を進めるとともに、逮捕時に押収した包丁1本を凶器とみて鑑定作業を進めている。

 事件を受け、福岡市は20日、総合図書館を臨時休館した。【川畑岳志、金将来、栗栖由喜、平川昌範】

毎日新聞

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