スカイツリー、25日も臨時休業 エレベーター閉じ込め受け総点検

2026/02/24 18:58 

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 東京都墨田区押上1の東京スカイツリーで22日夜、展望デッキ(地上350メートル)につながるエレベーターが緊急停止し乗客20人が閉じ込められ、約5時間半後に全員が救助された。けが人はいなかった。少なくとも25日まで臨時休業する。

 警視庁や運営会社「東武タワースカイツリー」の広報担当などによると、22日午後8時15分ごろ、展望デッキとつながる東芝エレベータ製シャトルエレベーター4基のうち2基が緊急停止した。1基は無人で、地上30メートル付近を降下中だったもう1基には女児2人を含む男女20人が乗っていた。

 消防などが救助にあたり、23日午前1時過ぎ、乗客がいるエレベーターと同じ高さに別のエレベーターを移動。2基の緊急用扉をステンレス製の板(長さ約120センチ、幅約40センチ)でつないで全員が乗り移り、地上5階の出入り口まで降下した。全員が救助されたのは23日午前2時過ぎだった。

 定員40人のエレベーター内には非常用の水や簡易トイレ、ブランケットが常備されていたが、外部との連絡用の非常連絡装置は動かなかった。約1週間前の定期メンテナンスでは異常は確認されなかったという。

 緊急停止の影響で、他のエレベーター2基も安全確認のために停止し、展望デッキに約1200人が一時取り残され、2時間半後までに全員がエレベーターで施設の外に出た。

 今回のエレベーターでは2017年3月にも「閉じ込め事案」が発生。上昇中に地上約300メートル付近で停止し、27人の乗客が閉じ込められた。約20分後に運転が再開されたが、原因は不明のままだった。

 東武タワースカイツリーは「長時間にわたり、閉じ込めの状況が続いてしまったことで、ご心労をおかけしてしまい、心よりおわび申しあげます」とのコメントを出した。東芝エレベータも24日、取材に対し「閉じ込められた皆様に深くおわびし、原因究明を全力で進めてまいります」とコメントした。

 スカイツリーは総点検のため、23~25日は臨時休業。26日以降の営業についてはホームページ(HP)で知らせ、事前購入したチケットは払い戻しに応じるという。

 23日、チケットを予約していたという都内の40代女性は「家族で展望デッキに行こうと思って来た。今朝、臨時休業だと知って、楽しみにしていたので残念」と肩を落とした。埼玉から訪れた田辺幸輝さん(73)は「怖いな、もし乗っていたら生きた心地がしなかっただろうなと思った。祝日だし観光客は残念だろう」と話した。【田中理知、洪玟香、安達恒太郎、安元久美子、森田采花】

毎日新聞

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