「この日を忘れない」 22人犠牲の千葉で鎮魂の祈り 東日本大震災

2026/03/11 18:06 

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 千葉県内で22人が亡くなり、2人が行方不明となった東日本大震災は11日、発生から15年を迎えた。津波や関連死で16人が死亡・行方不明となった旭市では、市や市民団体による追悼行事があり、鎮魂の祈りをささげた。

 飯岡海岸近くにある東日本大震災の慰霊碑前には献花台が設けられ、米本弥一郎市長や市議ら約40人が参列した。震災発生時刻の午後2時46分には、防災行政無線のサイレンに合わせて全員が黙とう。その後、一人一人が白い菊の花を手向けた。

 米本市長は記者団に対し、「震災の記憶を風化させることなく、今後も災害に強いまちづくりを進める」と述べた。

 参列した大学生の加藤希美さん(24)=柏市=は、市立飯岡小3年の時に震災を体験した。毎年この日に地元へ戻り、海に向かって手を合わせているという。「友人の祖父が津波で亡くなっており、この日を忘れないとの思いを持ち続けたい」と心情を語った。

 近くに住む岩瀬博子さん(76)は「この日が来ると、震災を思い出す。まだ見つかっていない人のことを思って手を合わせました」と話した。

 飯岡海岸近くの広場では、最大の津波となった第3波の到達時刻に合わせて、午後5時半前に14本の竹灯籠(とうろう)に明かりがともされた。参加者は静かに手を合わせ、犠牲者の冥福を祈った。【近藤卓資】

毎日新聞

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