「あっという間」3月11日に巡る思い 新潟・三条で最後の追悼行事
新潟県三条市では、市が主催する形で最後となる追悼行事が開かれた。滝沢亮市長や被災地からの避難者らが参加し、地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、犠牲者らに黙とうした。
同市では、2020年を除いて毎年追悼行事を開いてきたが、現在も同市に避難している約20世帯を対象にアンケートを実施したところ、行事への出席希望者が少なかったことから、15年を節目として、終了することにした。
この日献花した佐藤聖幸さん(37)は福島県南相馬市から避難し、今なお新潟県三条市で暮らす一人。避難当時は学生だったが、震災から2年後に三条市で結婚し、現在は9歳の娘の父親になった。佐藤さんは「あの時の記憶は強くまだ残っている。毎年3月11日が来るたびに、あっという間だなという気持ちになる」と話す。
毎年参加してきた行事は今年で最後となるが「風化させずに後世に伝え続けていくことが大事。関わりある人には必ず伝えていきたい」と話した。
一方で、佐藤さんは福島第1原発事故の影響で三条市への長期避難を余儀なくされた。今年1月に柏崎刈羽原発が再稼働したことについて、佐藤さんは「(福島第1原発事故は)まだ解決したとは思っていないが、次に進んでしまっているような寂しさは感じる」と語り、「同じことを繰り返してほしくない」と訴えた。【戸田紗友莉】
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