「世界終末時計」委員長が広島訪問 原爆資料館を見学し被爆者と面会

2026/03/11 18:20 

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 「人類最後の日」までの残り時間を警告する「終末時計」の時刻を決める米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ(原子力科学者会報)」で、時刻の設定に携わる科学・安全保障委員会のダニエル・ホルツ委員長(シカゴ大教授)が11日、広島市を訪問し、原爆資料館を見学したほか被爆者と面会した。

 ホルツ氏は、終末時計の発表から80年となる2027年に向け、時計の針を元に戻すためのイベントを日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表理事、田中聡司さん(82)=広島市=らと計画している。今回の来訪では、イベントについて田中さんと協議し、広島で被爆の惨状を学ぶ。この日は原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に献花した。

 同誌は1月、核兵器の脅威増大などを理由に、終末時計の時間を過去最短の「85秒」と発表した。ホルツ氏は「終末時計の針はさらに進み、危機感が高まっている。被爆者の皆さんと協力して来年のイベントを開催したい」と話した。

 ホルツ氏は広島に先立ち長崎も訪問した。12日は広島市役所で松井一実市長と面会する。【井村陸】

毎日新聞

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