明治安田生命・永島社長 「金利のある世界」で円建て商品の好調実感
「円建ての保険商品がお客さんに選ばれるようになり、ポートフォリオ(資産構成)の中で存在価値を示し始めている」。明治安田生命保険の永島英器社長は日銀の利上げによる「金利ある世界」の到来で、利率を引き上げた円建て商品の好調に実感を込める。
生保各社では国内金利の上昇により顧客に約束する利回りが改善し、円建ての一時払い終身保険の販売が好調だ。同社の円建て一時払い終身・養老保険の販売件数は、2025年4~12月が約10万件と、23年の同期間(約4500件)から約22倍に増え、売上高にあたるグループ保険料を押し上げている。
企業の年金資産を運用する団体年金保険も予定利率を25年4月に引き上げ、運用難で原則止めていた新規引き受けも9年ぶりに再開した。永島氏は「貯蓄性商品はドル建て商品の『一本足打法』だったが、国内金利が上がったことで選択肢が広がった」と話す。
一方、今年度は大手生保の社員が出向先の銀行などから社外秘情報を不正に持ち出していた問題が相次いで発覚し、同社でも39件を確認した。各社の手口や持ち出した情報、発生原因の分析結果は似通っている。
昨年7月まで生保協会長を務めていた永島氏は「認識や教育が甘かった。第三者から見ると各社の共通した問題のように捉えられるかもしれないが、私の認識としては慣行や構造的な問題とは思っていない」と個社ごとの不正であることを強調した。その上で、「ただ一般的に、業界の常識が世間の非常識になっていないかという意味で反省はある」と釈明した。【山口智】
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