明治大教授、パワハラで大学など提訴 ある男性の教授昇格審査巡り

2026/03/16 19:19 

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 明治大国際日本学部の教授が急性ストレス障害を発症したのは、教授昇格審査を巡って学部長や学科長から受けたパワーハラスメントが原因だとして、教授は大学などに対し、約410万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 提訴したのは同学部の小谷瑛輔教授で、提訴は9日付。訴状などによると、小谷教授は2024年10月~25年1月、当時准教授だった男性の教授昇格を審査する主査になり、学科長や他の教員とともに、研究業績を審査報告書に取りまとめることになった。

 小谷教授は男性の研究実績について「学術論文ではなく単に書評で、昇格根拠となる学術成果としては乏しい」と判断した。また審査報告書が、先行研究などを列挙しない不十分な記載方法だったため、学科長に断りを入れた上で文案を書き直した。

 しかしその後、学部長から呼び出され、文案修正を叱責されたり、退職を迫られたりするなどのパワハラを受け、吐き気や手の震えが止まらなくなり、休職を余儀なくされたとしている。審査していた准教授の教授昇格は確定した。

 小谷教授は「大学は研究業績の評価を内部で行うため、ハラスメントが起きやすい構造がある。きちんとした対策が求められるが、大学側は十分対策を取ってこなかった。内部での解決は困難だと判断し司法の場に問うことにした」と話した。

 明治大は「訴状が届いておらず、事実関係を確認できていない」とコメントした。【垂水友里香】

毎日新聞

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