パンスターズ彗星 夜明けの東天で輝き増す

2026/04/13 18:06 

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 2025年9月に発見されたパンスターズ彗星(すいせい)が、明け方の東の空で輝きを増している。

 12日早朝、栃木県矢板市の八方ケ原では、双眼鏡ですこしぼんやりした彗星の姿を確認でき、長く伸びた尾の撮影にも成功した。見ごろは4月20日ごろまでになりそうだ。

 この彗星はハワイのパンスターズ2望遠鏡により発見された。この観測システムは過去に多数の彗星を発見している。13年にもパンスターズ彗星と命名されたものが明るくなった。今回も同じ名前だが別の彗星だ。

 国立天文台によると、20日に太陽に約7500万キロ(地球と太陽の距離の約半分)まで近づき、4等級ぐらいまで明るくなりそうだ。その後、26日には地球に約7300万キロまで近づく。

 しかし見かけ上、太陽方向へ次第に近づき、4月下旬以降は日本からの観測が難しくなる。計算上は約18万年前にも太陽に近づいたとみられるが、今後は二度と戻らない見込みだ。

 彗星は東北東から東の空の低い位置に見える。観測の機会は空が明るくなる直前のごく短時間だ。低空で薄明の中での観察になり、肉眼で見つけることは難しい。観察には双眼鏡や望遠鏡を使うのがおすすめだ。

 彗星は汚れた雪だるまとも称され、太陽に近づく時には長い尾を引く姿で注目を集める。24年には紫金山・アトラス彗星が大彗星となり、25年秋にはレモン彗星が明るくなった。

 今回の彗星はそこまで明るくならない見込みだが、正確な明るさや見え方の予測は難しく、急な増光などが起こる可能性もある。天文台などがウェブページやSNSなどを使い発信する最新情報も参考にしてほしい。【手塚耕一郎】

毎日新聞

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