CA「人生壊された」声震わせ ANA機長に懲役2年6月求刑

2026/07/03 18:53 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 同僚の客室乗務員(CA)の女性の尻を触るなどしたとして、不同意わいせつ罪に問われた全日本空輸(ANA)の40代の男性機長に対し、検察側は3日、東京地裁の公判で「上下関係につけ込んだ卑劣な犯行だ」として懲役2年6月を求刑した。弁護側は「同意があったと認識していた」と無罪を主張して結審した。判決は14日に言い渡される。

 検察側は論告で「逆らえば勤務評価が悪くなる」と考え、女性は拒む意思を示せなかったと指摘。女性も意見陳述し「心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症して休職している。夢だったCAに誇りを持っていたが、人生を壊されて許せない」と声を震わせた。

 これに対し、弁護側は機長に人事査定権やCAとの立場の差もなかったと反論。機長は最終意見陳述で「深く反省し申し訳なく思っているが、罪の成立に同意しているわけではない。事実に基づいて公正な判断をお願いします」と述べた。

 起訴状によると、機長は2023年10月、未明の高松市内の路上でCAの女性に対し、機長の影響力によって業務に不利益が出ると憂慮させて不同意の意思表示を難しくした上で、着衣の上から尻を複数回触るなどのわいせつな行為をしたとされる。【菅健吾】

毎日新聞

社会

社会一覧>