熊本に台風被害の懸念 強風の中、ブルーシートや土のうで備え

2026/08/06 20:38 

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 熊本地震の被災地では、大型で強い台風13号の影響も懸念される。6日は熊本県建設業協会や自衛隊が被災住宅にブルーシートをかけるなど台風への備えが急ピッチで進んだ。県内では地震の揺れで地盤が緩んでおり、気象庁などは普段より少ない雨で土砂災害、河川災害が起こり得ると注意を呼びかける。

 「この年齢で自分でやるのは難しい。近所の区長も屋根に上って転んで入院したと聞く」。住家被害が約2500棟(6日現在)に上る熊本県八代市。地震の揺れで自宅の屋根瓦などが落ちた岩崎敬一さん(76)は、屋根にブルーシートをかけてもらって安堵(あんど)の表情を浮かべた。雨漏りや瓦の飛散が心配だっただけに「台風を前に、安心した」。

 熊本県が台風の強風域に入ったこの日はブルーシートが風にあおられる中での作業だったが、建設業協会の作業員らはロープでつるした土のうを重しにしてブルーシートを固定していった。自衛隊員らは土のうをリレーして運び、次々に作業員に手渡した。

 国や熊本県はブルーシート約7万4000枚を用意。同県宇城市や氷川町でも無償配布が始まっている。ただ、県内の住家被害は確認できただけで1万5000棟を超える。当面の雨風対策の人手を確保できるかは不透明だ。県建設業協会の前川侑毅さん(36)によると、八代市鏡町の野崎地区だけでも20件の要請があるという。前川さんは「今後、増員もあると聞いているが、台風が近づいているので早め、かつ安全に作業を進めたい」と話した。

 熊本県は「準半壊以上(相当)」の被害を受けた住宅を対象に緊急修理制度も設けている。1世帯当たり5万6400円相当を上限にブルーシートなどを提供し、業者への作業依頼を市町村が代行する。罹災(りさい)証明書を待たず、写真で住宅の被災状況が分かれば支援につなげるとしている。

 台風13号は6日、南大東島の北東を西北西へ進んだ。8日にかけて南西諸島へ接近する見込み。沖縄では8日朝にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は沖縄と奄美で40メートル(60メートル)。猛烈な風が吹き一部の住家が倒壊する恐れもある。

 7日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で沖縄、奄美、九州南部200ミリ。8日午後6時までの24時間降水量は多い所で沖縄200ミリ、奄美と九州南部150ミリ。【木山友里亜、日向米華、山崎あずさ】

毎日新聞

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