「存在消し、出会う前に」被告が語った動機 水戸ストーカー殺人

2026/09/17 20:25 

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 水戸市のアパートで昨年末に住人の女性(当時31歳)を殺害したとして、殺人とストーカー規制法違反の罪に問われた元交際相手の大内拓実被告(29)=茨城県城里町=は17日、水戸地裁であった裁判員裁判の被告人質問で、事件に関し「女性の存在を消して、出会う前に戻ってリセットしたかった」と述べた。一方的に別れを告げられたことを恨んだと説明した。

 大内被告の法廷での説明によると、2024年1月からネイリストの小松本遥さんと交際を始め、同11月ごろ別れた。25年6月にLINE(ライン)でメッセージを送ったがブロックされ、「拒絶されたことに文句を言いたい」と考えて居場所を知人から聞き出そうとしたが分からず、10月ごろに危害を加えようと考えたという。

 被告は、女性に執着する精神状態に異変を感じ、ストーカーの行動や心理をネットで検索。25年8月には職場の臨床心理士に相談した。精神科病院にも電話したが、予約枠が埋まっていて受診できず、「自暴自棄になった」と振り返った。

 女性は事件当時、妊娠5カ月だった。女性の夫は被害者参加制度を利用し、弁護士を通じて被告に質問。被告は「2人の人生を奪ってしまった。心から申し訳ないと思う」と謝罪した。

 ◇女性の夫「台本を読んでいるよう」

 閉廷後に取材に応じた夫は、被告から反省の気持ちは感じられなかったとした。「(弁護士の書いた)台本を読んでいるようにしか思えなかった」と語った。

 起訴状によると、大内被告は25年12月31日夕、アパート内で女性の頭などをハンマーで多数回殴り、首を包丁で突き刺すなどして殺害。同28日から連日、アパート周辺をうろつき、車のナンバープレート裏側に紛失防止タグを取り付け、ストーカー行為をしたとされる。【井手一樹、榎良広】

毎日新聞

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