<みんなの高校ラグビー>大阪桐蔭、桐蔭学園、東福岡…混戦模様 選抜高校ラグビー22日開幕

2025/03/22 07:02 

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 第26回全国高校選抜ラグビー大会は22日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園で開幕する。出場32校によるトーナメントは23日から始まり、決勝は31日。桜舞う春の熊谷を舞台に展開される激戦を勝ち抜くのは、どのチームか――。

 ◇山梨学院は初出場

 大会連覇を狙う大阪桐蔭、今冬の第104回全国高校大会で2連覇を達成した桐蔭学園(神奈川)、九州王者の東福岡が優勝候補に挙がる。冬の花園出場を逃した実力校も虎視眈々(たんたん)と巻き返しを狙っており、上位争いは混戦になりそうだ。

 大阪桐蔭は高校日本代表候補9人を擁した前チームから多くのメンバーが入れ替わった。新チームもFWを中心に個々の能力は高い。

 近畿大会は初戦で天理、準決勝は御所実といった奈良勢に競り勝ち、決勝は京都成章を24―12で破った。手崎颯志主将(2年)は「試合を重ねてレベルが上がり、選抜連覇もできる」と自信の表情を見せる。関東新人大会4強の茗渓学園(茨城)との初戦はいきなりの山場となる。

 桐蔭学園は、神奈川県新人大会決勝で東海大相模と14―14で引き分けた。2週間後の関東新人大会決勝では26―19で破り、関東王者の称号を取り戻した。例年、春の時期は基礎練習を徹底的に行うだけに、選抜大会本番までの成長ぶりにも注目だ。初戦は初出場の早稲田佐賀の挑戦を受ける。

 前回大会は初戦で敗れた東福岡は、下級生から試合経験を重ねたFW須藤蒋一主将(2年)ら冬の花園経験者が多く残った。全九州新人大会はBパート決勝で佐賀工に40―15で快勝。FW、バックスの連係も良く1年前の雪辱に燃える。初戦の流通経大柏(千葉)に勝てば、2回戦は関西学院(兵庫)―秋田中央の勝者とぶつかるタフな試合が続く。

 冬の花園出場を逃した実力校も力を蓄えてきた。京都成章は近畿大会で東海大大阪仰星、常翔学園の大阪勢と関西学院を破って準優勝。FWブルースネオル・ロケティ選手(2年)を中心に前回大会で旋風を起こした目黒学院(東京)との初戦は1回戦屈指の好カードだ。勝ったチームは2回戦で全九州新人大会Aパート覇者の長崎北陽台と東北新人大会を制した秋田工(秋田中央との両校優勝)の勝者とぶつかる厳しいブロックになった。

 冬の花園不出場の実力校では、上位を狙える戦力を擁する御所実は立命館慶祥(北海道)、神奈川県大会から桐蔭学園との激戦を繰り広げた東海大相模は名古屋(愛知)と対戦する。

 初出場勢では、冬の花園で2勝を挙げた山梨学院が3大会ぶり出場の京都工学院と対戦。9大会ぶり出場の筑紫(福岡)、実行委員会推薦枠で6大会ぶり出場の大分舞鶴など、伝統校がどこまで勝ち上がるかも見逃せない。【角田直哉】

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