兄が果たせなかった頂点つかんだ日体大・藤島心 全日本学生剣道
剣道の大学日本一を個人戦で争う第73回全日本学生剣道選手権大会(毎日新聞社、全日本学生剣道連盟主催)は6日、東京・日本武道館で決勝が行われ、日本体育大の藤島心三段(4年、福岡常葉)が初優勝した。日体大勢の優勝は第61回大会以来12年ぶり。
試合を振り返ろうとしても「あまり覚えていない」ほど、日体大の藤島は集中していた。
決勝で対戦した筑波大の高島壮右馬四段(3年・九州学院)は、自分と同じ「攻撃型」と分析していた。相手にのまれないよう、「自分から仕掛ける」と序盤から前に出た。
動いたのは2分過ぎだった。両者が打ち合った瞬間に「狙っていたわけではなかった」が体が反応し、藤島のコテが決まった。
「無心で……。気付いたら(審判の)旗が上がっていた」。大歓声に沸く場内とは対照的に、最後まで落ち着いて相手の攻撃を見極め、5分を戦い抜いた。
全国を代表する学生剣士の一人だが、5月の関東学生は持ち前の攻撃が影を潜めた。守勢に回って上位進出できず、悔しさが残った。「(全日本で)絶対に優勝する」と稽古(けいこ)に励み、「後はやるだけ」と目の前の戦いに集中していた。
2学年上の兄・剣さんの背中を追うように、同じ高校、大学で剣道に打ち込んだ。
全日本学生の前も、兄から「俺の分まで頑張れ」と激励を受けた。大会中も試合ごとにメッセージが届き、「気持ちが楽になった」。
兄がつかめなかった頂点は、自身の剣道人生でも初めての日本一だった。「本当に自分が優勝できたという衝撃がある」と喜びつつ「日本一の責任を持って、皆を引っ張りたい」。慢心せず、歩みを進める。【川村咲平】
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