<1分で解説>参院選投票日なぜ3連休の中日に? 投票率に影響は?

2025/07/06 14:30 

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 参院選の投開票日は3連休の中日にあたる7月20日になります。夏休みが始まる時期と重なり、投票率が下がるのではないかと心配する声が上がっています。ネット上では「投票率を上げたくない政権の思惑では」という疑問の声も上がります。なぜ中日になったのか。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「3連休中日の参院選」を解説します。

Q どうして3連休の中日が投開票日になったの?

A 参院選は、議員の任期が終わる前の30日以内に行うと公職選挙法で決まっています。今回は国会の閉会日が6月22日でした。国会の閉会日から「24日以降30日以内に行う」との規定もあり、唯一の日曜日が7月20日になることから、3連休の中日が投票日になりました。

Q 今まで連休中に選挙があったことはないの?

A 総務省によると、衆院選や参院選が連休中に行われたことは、補選を除くと戦後ではありませんでした。今回が史上初めてのケースです。

Q 連休の中日だと投票率は下がるのかな。

A 専門家の間でも意見が分かれています。期日前投票が増えているため影響がないという人もいれば、やはり投票率が下がるのではと心配する人もいます。

Q 期日前投票ってなんだっけ。

A 期日前投票は、投票日の前に投票できる制度です。例えば2024年の衆院選では、小選挙区で有権者の約20%が期日前投票を利用しました。

Q インターネット上では「無党派層を投票に行かせないためだ」「組織票のある与党が有利になる」といった投稿が多いけど、実際どうなの?

A 公明党は公式X(ツイッター)で斉藤鉄夫代表が「事実無根」と主張する動画を公開しました。ただ、「選挙日程を3連休からずらすことはできた。石破内閣に投票率を上げようという意識がない」と批判する専門家もいます。

Q 平日に選挙をすることはできないの?

A 法律上、選挙は必ずしも日曜日にやらなければならないわけではありません。1960年代までは平日が投票日になることも多くありました。

毎日新聞

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