今年の学生横綱は? 全国学生相撲選手権、11月1日に個人戦

2025/10/30 18:00 

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 第103回全国学生相撲選手権大会(毎日新聞社、日本相撲連盟など主催、大正製薬、伊藤園協賛)=以下、選手権=は11月1、2両日、堺市堺区の大浜公園相撲場で開かれる。1日は学生横綱を決める個人戦があり35大学から計186人が出場予定。8強以上は大相撲の幕下最下位格、16強は三段目最下位格の付け出し資格が与えられる。個人戦の有力選手を紹介する。【大村健一】

 選手層が厚い日体大勢では、杉本弘樹選手(3年・旭丘)が好調だ。8月末にあった体重別無差別級で初優勝すると、10月に滋賀県で開催された国民スポーツ大会(国スポ)でも成年の部の個人戦で優勝。191センチ、175キロという恵まれた体格を生かした突き押し相撲に磨きをかけた。

 その他にも、昨年準優勝のデルゲルバト選手(2年・同)、国スポ準優勝のクリストファー選手(4年・向の岡工)、全国各地で行われる全日本大学選抜相撲のうち、8月の十和田大会を制したバヤルボルド選手(2年・希望が丘)らが上位をうかがう。

 東農大の木下優希選手(4年・諫早農)は、4月の宇和島大会を制すなど春先から安定している。昨年4強の拓大・児玉亮選手(4年・箕島)も、9人制の団体戦で競う9月の東日本リーグ戦で、7戦全勝で個人として敢闘賞を獲得するなど上り調子だ。

 2023、24年の高校横綱という実績を引っさげて日大に入学した西出大毅選手(1年・和歌山商)も春先から力を発揮。19年の日体大・中村泰輝選手(現横綱・大の里)以来となる1年生での学生横綱を狙う。

 金沢学院大の篠侑磨選手(3年・金沢学院大付)は2年連続で西日本学生選手権で優勝。5月の宇佐大会、7月の金沢大会も制するなど昨年以上の成績をマーク。西日本勢では04年の近大の吐合明文選手(元幕下・吐合)以来となる頂点を目指す。また、昨年の国スポ成年の部の個人戦を制した大森康弘選手(4年・金沢学院大付)は、宇佐大会で左肩脱臼のけがを負い、選手権が復帰戦となる。「ぶっつけ本番」(大沢恵介総監督)の状況で、どこまで力を発揮できるかが注目される。

毎日新聞

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