三菱自動車岡崎の新人・清川、度胸でサヨナラ導く好救援 日本選手権

2025/11/07 23:00 

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 ◇第50回社会人野球日本選手権大会2回戦(7日・京セラドーム大阪)

 ◇○三菱自動車岡崎2―1Honda●(延長十回、十回からタイブレーク)

 強心臓の新人右腕が息詰まる投手戦で輝きを放った。三菱自動車岡崎は、九回から登板した清川大雅(たいが)が好救援した。

 九回はわずか6球で3者凡退に抑えると、タイブレークに突入した延長十回もマウンドに上がった。犠打で1死二、三塁とされたが、1番打者を2球で二ゴロに打ち取り、続く打者には得意のフォークを多投して見逃し三振に仕留めた。タイブレークを無失点に抑え、味方のサヨナラ劇を呼び込んだ。

 タイブレークの経験はそれほど多くなかったが、梶山義彦監督は「ストライク先行で投げられて大崩れしない。あとは託すだけ」と全幅の信頼を置く。清川も「いろいろ考えてもたぶんダメ。怖いもの知らずで投げられたのが逆に良かったのかな」と振り返った。

 岩手・花巻東高、同大を経て、今春加入。大学時代から救援での登板経験は豊富だった。「1点もやれない場面でマウンドに上がることが多く、少しずつメンタルが強くなってきた」と自覚する。準優勝した今夏の都市対抗は5試合中4試合で抑えを任されたことも自信になった。

 都市対抗で防御率0点台だった盤石の投手陣がひしめくチームで「物おじせず投げきる気持ちだけは負けないようにしたい」と清川。夏に果たせなかった「5連勝」に向け、欠かせないピースになっている。【下河辺果歩】

毎日新聞

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