りくりゅう、渡辺らファイナル進出なるか スケートアメリカ展望

2025/11/11 18:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦スケートアメリカは14~16日、レークプラシッドで開催される。日本勢は男女シングル、ペアの3種目に出場し、女子の渡辺倫果選手(三和建装・法大)やペアの「りくりゅう」こと三浦璃来選手、木原龍一選手組(木下グループ)らがファイナル進出を目指す。

 渡辺選手は第2戦中国杯でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をショートプログラム(SP)、フリーで計3本着氷。スピンやステップでの取りこぼしも少なく、僅差で3位に入った。同門の後輩・中井亜美選手が待つファイナル進出を見据えれば、表彰台のできるだけ高いところに立ちたい。

 昨季世界選手権6位の樋口新葉選手(ノエビア)は、9位だった第4戦NHK杯から連戦で、コンディション面が気がかりだ。中国杯10位の吉田陽菜選手(木下アカデミー)は、試合の度に状態を上げてきている。

 海外勢は、昨季の世界女王アリサ・リュウ選手(米国)やララナキ・グットマン選手(イタリア)、アナスタシア・グバノワ選手(ジョージア)ら実力者が多く出場し、表彰台争いは混戦となりそうだ。

 男子は友野一希選手(第一住建グループ)が初のファイナル進出を目指して2戦目に臨む。第3戦スケートカナダはSP2位ながら、フリーで振るわず4位にとどまった。中1週でジャンプをどこまで修正できているか。第1戦フランス大会7位の壷井達也選手(シスメックス)も、昨年のNHK杯に続くGP表彰台を狙う。

 海外勢は、昨季の世界選手権銀メダルのミハイル・シャイドロフ選手(カザフスタン)やダニエル・グラッスル選手(イタリア)ら高難度の4回転ジャンプを操る選手に加え、ケビン・エイモズ選手(フランス)らもエントリーしている。

 ペアのりくりゅうはフランス大会を制しており、今大会で表彰台に上がればファイナル進出が決まる。今季のファイナルは木原選手の地元・愛知で開催されるだけに、木原選手は「なかなかないチャンス。進出できるように頑張りたい」と意気込んでいる。ジョージアのアナスタシア・メテルキナ選手、ルカ・ベルラワ選手組らがライバルになりそうだ。

 エキシビションは実施されない。【玉井滉大】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>