豊昇龍が1敗堅守、横綱の意地で取り直し制する 大相撲初場所

2026/01/17 21:19 

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 ◇大相撲初場所7日目(17日、東京・両国国技館)

 ◇○豊昇龍 寄り倒し 伯乃富士●

 横綱の意地が満員御礼の館内を沸かせた。豊昇龍が取り直しの末に伯乃富士を退けて1敗を守った。激しい攻防を制し、深くうなずいた。

 最初は豊昇龍の小手投げが決まったかに見えたが、物言いで土俵に手がついていたと認められて同体。取り直しの一番では豊昇龍がすぐに得意の体勢を作る。右上手を取って寄り立てながら左を差し込み、懸命に残す相手を寄り倒した。

 伸び盛りの伯乃富士には昨年の九州場所初日に金星を配給していた。同じ相手に不覚を取るわけにはいかない。師匠の立浪親方(元小結・旭豊)が「立ち合いに気をつけないといけない」と話していた通り、2番とも冷静に相手を受け止めた後に攻めることができた。

 土俵下で勝負を見つめた九重審判長(元大関・千代大海)は「取り直しで顔つきがぐっと変わった。横綱の相撲だった」と語った。

 豊昇龍は最初の一番で投げを打った際に額を土俵にぶつけて擦り傷を負った。血をにじませながら取り直しの一番に勝ち、支度部屋に引き揚げてくると、「痛い」と繰り返した。

 この日は唯一勝ちっ放しだった阿炎が敗れ、自身を含め1敗に6人が並んだ。優勝争いについて問われると、「横綱としてやることをやるだけです」。言葉は少ないが、表情は柔らかい。東の横綱が調子を上げてきた。【黒詰拓也】

毎日新聞

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