神戸が「1・17」への思い胸に10トライ大勝 ラグビーリーグワン
◇ラグビー・リーグワン第5節(17日・神戸)
◇○コベルコ神戸スティーラーズ(神戸)67―21リコーブラックラムズ東京(BR東京)●
特別な日に懸ける思いを体現した。神戸が今季最多の10トライ、67得点で大勝。阪神大震災の発生から31年を迎えた日に組まれた本拠地での試合を飾った。
終始、チームが志す攻撃的なラグビーを貫いた。自陣からも攻め、タックルを受けながらのオフロードパスを駆使した鮮やかなアタックや、ディフェンスからの速攻など多彩な攻撃で得点を重ねた。前半だけで共同主将のFWレタリックが3トライのハットトリックを記録するなど突き放し、もう一人の共同主将で神戸市出身のCTB李承信は「きょうは自分たちの街のために戦うんだという、グラウンドに立つまでのそれぞれのマインドセットが良かった」と勝因を語った。
チームは震災を風化させないための活動を続けてきた。震災は前身の神戸製鋼が日本選手権7連覇を達成した2日後に発生。チームも会社も壊滅的な被害を受けた。当時を直接知る世代は少なくなったが、外国人選手も含めて学ぶ機会を設け、歴史を語り継いでいる。
この日の試合メンバーは神戸市での追悼行事「1・17のつどい」に前日参加し、その他の選手たちは地震発生時刻の午前5時46分に現地に足を運んでからスタジアム入りした。チームを率いるニュージーランド出身のデイブ・レニー・ヘッドコーチは両日とも参加し、祈りをささげたという。
2003年度にスタートした前身のトップリーグ以降、チームが1月17日に試合をするのは初めてだった。兵庫県明石市出身のルーキーで1トライを挙げた23歳のWTB植田和磨は「きょうは特別な日だが、自分たちがラグビーをできることに毎日毎日、忘れず感謝して、これからもプレーしていきたい」と誓った。【長宗拓弥】
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