山梨学院・菰田が衝撃の先制ソロ 負傷交代も初戦突破 センバツ

2026/03/22 20:25 

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 ◇選抜高校野球1回戦(22日、阪神甲子園球場)

 ◇○山梨学院5―3長崎日大●

 全国からも、プロからも注目を集める中、山梨学院の菰田陽生(はるき)が一振りで試合の流れを決めた。

 一回1死、菰田は今大会最初の打席に立った。

 1球目、「狙っていた」というカーブを思い切り振り抜くと、大きな放物線を描きながら左翼スタンドに吸い込まれた。2年生の春から2度の甲子園で活躍してきたが、これが甲子園初アーチだった。

 長崎日大の先発・古賀友樹は「びっくりした。少し動揺した」。直後の打者に四球を与えた。

 一気に傾いた流れを山梨学院打線がしっかりつかみ、この回一挙5点を先取した。吉田洸二監督は「点数を付けられないくらい値千金の本塁打」とたたえた。

 しかし、五回に一塁の守備でアクシデントに見舞われた。

 内野ゴロを味方が悪送球し、左腕を伸ばして捕球しようとしたところ、走者と交錯した。治療をした後、一度は守備についたが、六回の守備から交代した。

 その後はベンチの中でチームメートに声をかけ続け、守備から戻ってくる野手を先頭に立って出迎えた。チームは2点差まで追い上げられたものの、なんとか勝ちきった。

 試合後、左腕を固定して取材に応じた菰田は「ここで終わりたくなかった。勝ってくれて本当にうれしい」と喜んだ。

 身長194センチ、体重102キロ。投手として150キロ台を投げ、打者として高校通算本塁打は30を超える。

 エース番号を背負った投打の「二刀流」は、昨秋から主将も務める。「チームを引っ張る」という覚悟で今大会を迎えた。

 けがの状態に不安はあるはずだが、「自分が下を向いても始まらない。少しでもチームにプラスになるような言葉をかけて、次の試合につながるようなことをしていきたい」と気丈に語った。【円谷美晶】

毎日新聞

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