テーマパーク「ジャングリア沖縄」7月25日開業 大自然の体験提供

2025/01/28 18:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 沖縄県北部に建設中の大型テーマパーク「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」が7月25日に開業する。運営会社のジャパンエンターテイメントなどが28日発表した。22のアトラクションなどを通じ、世界自然遺産に登録された「やんばるの森」の大自然でしかできない体験をつくり出す。

 アトラクションなどが楽しめる1日券の料金は、国内在住の大人(12歳以上)が税込み6930円、子供(4~11歳)は4950円。海外在住の大人は8800円、子供は5940円。3歳以下は無料。

 ジャングリアは名護市と今帰仁村にまたがるゴルフ場跡地の地形を活用し、亜熱帯地域の自然環境を生かした広大なジャングルのテーマパーク。開業時の面積は約60ヘクタールで、東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を上回る広さだ。

 大型車に乗ってジャングルの中を20頭の恐竜から逃げ回る「ダイナソーサファリ」や、直径約23メートルの巨大なガス気球から絶景を楽しめる「ホライゾンバルーン」、約19メートルの高さから鳥のように空を高速で駆け抜ける「スカイフェニックス」など22のアトラクションを設置。鳥の巣をモチーフにした席で浮遊感を味わえる「パノラマダイニング」など15の飲食施設のほか、絶景を望める露天風呂を備えたスパ施設「スパジャングリア」も開業する。

 投資額は約700億円で、USJの再建で知られる森岡毅氏が最高経営責任者(CEO)を務めるマーケティング会社の刀(大阪市)が開発に関わる。森岡氏は28日に東京都内であった記者会見で「沖縄旅行を最高にするテーマパーク。いつもと違う興奮、ぜいたく、開放感、この三つを凝縮した。ぜひ多くの方にこの夏、ジャングリアに来てもらいたい」と話した。

 会見では石破茂首相も登壇し「今年は昭和でいうと100年、あの戦争が終わって80年。沖縄の方々の雇用と所得が向上し、沖縄の可能性を最大限に引き出し、新しい日本の姿をジャングリアから発信してほしい」と期待した。

 関西大の宮本勝浩名誉教授は、ジャングリア沖縄の経済波及効果は開業から15年間で計約6兆8080億円、雇用創出は約88万人と試算する。【佐久間一輝】

毎日新聞

経済

経済一覧>

写真ニュース