「新幹線のお医者さん」ドクターイエロー、博多-東京をラストラン

2025/01/29 18:04 

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 鮮やかな黄色い車体が特徴で「新幹線のお医者さん」と親しまれ、老朽化などにより1月で引退するJR東海の点検車両、通称「ドクターイエロー」(T4編成)が29日、博多―東京間で最後の検測走行をした。

 ドクターイエローによる東京―博多間の検測走行は、T4編成の引退後もJR西日本のT5編成が続ける。その後、JR西日本も2027年をめどに運行を終えるとしている。

 JR東海は01年9月にドクターイエローの運行を開始。JR西日本と交互に、10日に1回の頻度で東京―博多間を走行しながら、電気設備や軌道設備などの状態を確認してきた。運行ダイヤは原則非公開で、めったに姿を見られないことから「幸せを呼ぶ」と鉄道ファンの人気を集めた。

 JR東海は27年以降、新幹線の営業車両N700Sに検査機器を取り付け、営業運転しながら検測をする方法に切り替える。【佐久間一輝】

毎日新聞

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