経団連の十倉雅和会長は３０日、大阪市内で開いた記者会見で、大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会（万博協会）の会長職について「関係者の承認をいただければ引き続き務めたい。（長期にわたる）プロジェクトを責任を持ってやり遂げたい」と述べ、５月末の経団連会長退任後も続投する意向を示した。

　十倉氏は２０２１年６月に万博協会会長に就任した。万博会期（４月１３日～１０月１３日）中の５月末で経団連会長を退任し、後任には筒井義信氏が就任するが、十倉氏は「途中で変わると後任の方も困る。いろんな山を乗り越えてきて、個人的な思い入れもある。事務局とのチームワークもあり、このままやらせていただきたい」と述べた。

　また、万博協会からフジテレビへのＣＭ出稿について、十倉氏は「第三者委員会の結論やフジテレビの再発防止策などを踏まえて最終的に判断したい」と話した。現在は協会が出稿したＣＭはなく、４月の万博開幕に向けて新たなＣＭを検討している。【妹尾直道】