フジHDの国内取引先は約1万社 小規模多く、倒産・廃業恐れも

2025/01/29 17:22 

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 タレントを引退した中居正広さん(52)による女性とのトラブルを巡るフジテレビのスポンサー離れの影響は、フジの取引先にも広がっている。CMの差し止め以外にも番組制作などに大きな支障が生じており、問題が長引けば倒産する取引先も出かねない状況だ。

 東京商工リサーチによると、フジテレビの親会社、フジ・メディア・ホールディングス(HD)のグループ25社の国内取引先(1次、2次)は9654社に上る。

 業種別では、広告代理店や芸能事務所などのサービス業が2571社と最多。他にもテレビ番組制作、電気機械器具卸売りなどの卸売業や製造業、情報通信業など幅広い。

 フジHDの事業はメディアやコンテンツ事業だけでなく、不動産や観光事業など多角化が進んでいることが背景にあるとみられる。取引先の本社地は東京都の5273社が最も多いが、47都道府県に広がっている。

 東京商工リサーチの担当者は「取引先には小規模事業者も多い。フジの信頼回復への対応が遅れれば、倒産・廃業する取引先も出てくる恐れがある。特に芸能事務所は新型コロナウイルス禍での仕事の減少や、メディアの多様化による制作費の削減、ギャラの値下がりなどで倒産や廃業が増えていた。今回の問題で拍車がかかることも考えられる」と指摘している。【町野幸】

毎日新聞

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