「次のボンド役、誰を選ぶ?」 「007」、Amazonが製作権

2025/02/22 10:57 

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 米IT大手アマゾン・コムグループが人気スパイ映画「007」シリーズの製作権を取得した。これまでは最初に映画化を手がけた一族が一貫して製作権を握っていたが、今後はアマゾンが新作を世に送り出すことになる。「007」の次回作を巡っては、主役の英国人スパイ、ジェームズ・ボンド役が未定だ。アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏は20日、X(ツイッター)に「あなたなら次のボンド役に誰を選ぶ?」と投稿した。

 アマゾンは2022年に「007」シリーズの配給権を持つ米映画製作大手を買収し、アマゾンMGMスタジオとして傘下に置いた。今回製作権を取得したのはMGM社。

 「007」は1962年にプロデューサー、故アルバート・R・ブロッコリ氏が映画化して以降、ブロッコリ氏の子どもであるバーバラ・ブロッコリ氏やマイケル・G・ウィルソン氏が製作権を引き継いできた。ウィルソン氏は「信頼できるパートナーであるアマゾンMGMスタジオがジェームズ・ボンドを未来に導く時が来た」とコメント。バーバラ氏も「私は他のプロジェクトに取り組む時が来たと感じている」とした。スタジオと2氏は「007」の知的財産を管理する合弁会社を設立するが、2氏は配役を含めた作品作りへの権限は持たない。今後はアマゾンが自由に新作やスピンオフ作品を手がけることになる。【横山三加子】

毎日新聞

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