USJ、9年ぶり社長交代 初の生え抜き 村山卓副社長が昇格

2025/03/14 21:58 

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 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の運営会社「ユー・エス・ジェイ」は14日、J・L・ボニエ社長(62)が退任し、副社長の村山卓氏(53)が社長に昇格する人事を発表した。社長就任は6月1日付。社長交代は約9年ぶり。2001年3月の開園以来初めて、生え抜き社員の社長就任となる。

 村山氏は米国でテーマパーク運営などについて研修を受け、00年11月にユー・エス・ジェイに入社。マーケティング部門の職歴が長く、ホテルなどと連携してインバウンド(訪日外国人客)の誘致に取り組んだ。

 ボニエ氏はユー・エス・ジェイが米メディア大手コムキャスト傘下になった15年11月に社長CEO(最高経営責任者)に就任。21年に任天堂のゲームを題材にしたエリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を開業するなど、日本のアニメやゲームとのコラボレーションを推し進めた。23年の来場者数は東京ディズニーランドを超える1600万人に達し、世界3位のテーマパークとなった。

 ボニエ氏は9月1日付でユー・エス・ジェイの親会社に移り、USJや北京、ハリウッドといった環太平洋地域のテーマパークを統括する。【妹尾直道】

毎日新聞

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