自動車関税、日本も対象 米商務長官「不当に有利にならないように」

2025/03/15 10:09 

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 ラトニック米商務長官は14日、米国に輸入する自動車に対する関税について、日本を含む全ての国に発動する考えを示した。トヨタ自動車など日本メーカーにとって米国は重要市場で、大幅な関税が課されれば経営への打撃は不可避だ。

 トランプ米政権は現在の10倍となる25%の自動車関税を4月2日に始める方針。ラトニック氏は米FOXビジネスのインタビューに対し「我々は日本や韓国、ドイツから多くの自動車を買い、カナダやメキシコで自動車を生産している。それらを自国に戻す時だ」と主張。「どこかの国の車に関税を課すなら、全ての国の車に課す必要がある。日本が韓国やドイツなど、他の国に比べ、不当に有利にならないようにする」と述べ、適用除外を設けないとした。

 ラトニック氏がインタビューで名指ししたのは、2024年の米国の自動車輸入額の上位5カ国で、いずれも米国が巨額の貿易赤字を抱える。日本については、米国が399億ドル(約5・9兆円)相当の日本車を輸入したのに対し、米国車の日本への輸出額は8億ドルにとどまっていた。

 トランプ大統領は4月2日に自動車関税だけでなく、米国に関税を課す国に同程度の関税を発動する「相互関税」も予定している。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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