健康志向の「こんにゃくジャーキー」 山口の会社が新分野に挑戦
◇ビーフ味、かめばかむほどコンニャク味…
山口県下松市の食肉加工品メーカー「朝日屋」が16日、初めて植物由来のコンニャクを使った新商品「こんにゃくジャーキー」を発売する。国産コンニャク芋を原料に手作りした「田舎こんにゃく」で知られる中川商店(山口市)とタッグを組んで開発した。朝日屋の中嶋正浩・食肉加工事業部長(61)は「牛肉を干した一般的なビーフジャーキーより低カロリー・低脂質で、植物繊維もたっぷり」と健康志向に沿った新商品をPRする。【峰下喜之】
田舎こんにゃくそのものを材料に2024年春に開発がスタート。富山市からUターンして中川商店の3代目代表を22年に継いだ中川直樹さん(64)が、大学サークル時代の後輩の中嶋部長と同窓会で再会して「賞味期限が比較的長く、流通に適した加工品にして、田舎こんにゃくを広めたい」と相談したのがきっかけに。中嶋部長は「新分野に挑戦したい」と応じた。
公益財団法人「周南地域地場産業振興センター」のものづくり補助金を得て、豚肉と合わせたウインナーの次に取り組んだジャーキーを最終的に商品化。スライスして、ドイツ産岩塩やビーフコンソメを加え桜の木のチップで燻製にして色を付けて乾燥させている。中嶋部長は「手軽に食べられるビーフ味の固いコンニャクだが、かめばかむほどコンニャクの味がする」と仕上がりに自信をみせる。
希望小売り価格は10グラム入り1袋475円。朝日屋の店頭とホームページのほか、中川商店の地元の道の駅で取り扱う予定。卸先を通じて県内外に販路を広げたいとしており、問い合わせは朝日屋0833・41・0448。
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