九電工、新社名は「クラフティア」 10月から 36年ぶり変更

2025/04/28 19:53 

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 九電工は28日、10月1日に社名を「KRAFTIA(クラフティア)」に変更すると発表した。九州電力の関連会社として九州の電気工事を手がけてきたが、事業エリアが全国や海外に拡大。空調工事や都市開発など経営多角化を進めていることもあり、36年ぶりに社名を変える。

 新社名は、技術を意味する英語の「CRAFT」をベースに、九電工のローマ字表記や「INNOVATION(革新)」、「ACTION(実行)」からそれぞれ頭文字を取った。若手・中堅社員が今春議論して決定したといい、福岡市の本社で記者会見した石橋和幸社長は「九州発の歴史を受け継ぎ、技術や技能を磨き、可能性に満ちたフロンティアを切り開きたい」と話した。

 九電工は1944年に「九州電気工事」として設立し、89年に九電工に改称した。2024年のパリ・オリンピック男子マラソン6位の赤崎暁選手が所属する陸上競技部も知られる。近年は首都圏の再開発などによる好調な業績が続き、25年3月期連結決算で売上高は過去最高の4739億円と、10年前の1・5倍に成長している。【久野洋】

毎日新聞

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