コメ16週連続値上がり、最高値更新 備蓄米放出も高止まり続く
農林水産省は28日、4月14~20日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が4220円だったと発表した。前週比で3円高く、データの集計を始めた2022年3月以降で最高値を更新し、値上がりは16週連続となった。前年同期比でも2132円高く、約2倍の水準になっている。政府が3月中旬に備蓄米を放出してから1カ月以上経過しているが、店頭でのコメ価格は高止まりが続く。
備蓄米はこれまで2回の入札で計約21万トンを放出した。このうち約94%(19万9270トン)を落札した全国農業協同組合連合会(JA全農)は4月24日時点で、卸売業者に約4万7000トンを出荷している。ただ卸売業者がJA全農に注文してからスーパーなどに届くまで「おおよそ2~3週間かかる」としており、調査期間に店頭に並んだ備蓄米はまだ限定的とみられている。
地元の卸売業者からコメを仕入れている地方のスーパーなどから「大手卸売業者が調達した備蓄米が入ってこない」との声を受けて政府は16日、備蓄米の卸売業者間の売買を原則禁じたルールを見直した。
ただこの新ルールが適用されるのは原則、23~25日に入札(対象10万トン)が行われた3回目の放出分からで、地方や中小のスーパーには備蓄米が十分行き届いていないことも調査結果に影響したとみられる。
東北大大学院の冬木勝仁教授(農業市場学)は、備蓄米を放出してもコメ価格が高止まりしている理由について「コメの需要量が政府の見込みよりも上振れしている可能性がある」と指摘。その上で「昨年と同様、夏にコメ不足に陥る不安が卸売業者らに依然としてあり、手元に在庫として残しているのも理由ではないか」と分析している。【中津川甫】
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