ジェットスター・アジアが7月末で運航終了 500人を解雇へ

2025/06/11 12:53 

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 オーストラリアの航空最大手カンタス航空は11日、シンガポールを拠点とする格安航空会社(LCC)の子会社「ジェットスター・アジア」の事業を7月末で閉鎖すると発表した。

 声明では、空港使用料をはじめとするコストの上昇に加え、アジア地域での他社LCCとの競争激化を理由に挙げた。従業員500人以上を解雇する見通しという。

 シンガポール紙ストレーツ・タイムズによると、ジェットスター・アジアはチャンギ国際空港を拠点に週約180便を運航しており、2024年の利用者は約230万人に上った。

 閉鎖に伴い、那覇―シンガポール線を含む16のアジア路線が影響を受ける。ただ、同じカンタス航空グループ傘下の「ジェットスター」のアジア路線や「ジェットスター・ジャパン」の運航には変更がないという。

 今後は段階的に減便を進め、7月末にすべての運航を終了する。既に予約済みの乗客には、全額返金などで対応するとしている。【国本愛】

毎日新聞

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