25年産主食用米、前年より56万トン増産 伸び率、04年以降で最大

2025/07/15 13:23 

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 小泉進次郎農相は15日の閣議後記者会見で、2025年産の主食用米の生産量が前年実績比56万トン増の735万トンに膨らむ見通しだと明らかにした。調査を開始した04年産以降で最大の伸び率となる。作付面積も10・4万ヘクタール増の136・3万ヘクタールに増える見込み。

 6月末時点の作付け意向調査の結果(速報値)をまとめた。4月末時点の意向調査に比べ、前年実績比の生産量は約16万トン、作付面積は2・9万ヘクタールそれぞれ多くなっている。主食用の高騰を受け、飼料用などから主食用に変更するコメ農家が増えているとみられる。

 小泉氏は会見で「4月末時点の調査結果と比べ、さらに増産という結果になった。お米を生産している農家の皆さまのご努力に感謝を申し上げたい」と述べた。主食用の作付けが増えていることを受け、日本酒の関連業者から原料となる「酒造好適米(酒米)」の調達に不安の声が出ていることも明らかにし、支援を検討する考えを示した。8月下旬の26年度当初予算の概算要求に向け支援策を具体化するように事務方に指示したという。【中津川甫、渡辺暢】

毎日新聞

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